イルサンジェー東京ブティック(来店完全予約制)
こんにちは!チョコレート探検家のチョコレートくん(@pyonkichi11011)です。
銀座ショコラストリート閉鎖から1年以上の時を経て移転が完了した「イルサンジェー」は、ニコラハウス表参道本店とブティックが隣接しています。HIRSINGERのロゴと”常に閉ざされた”小さな扉があるだけなので、普通に通りがかっただけなら存在を気にも止めないでしょう。
店内のレッドーカラーをベースにし、高級なインテリアで作られたラグジュアリーな空間は健在です。ただ、銀座ショコラストリート自体と大きく異なる点もあります。それは、1回の来店が”1組限定でかつ完全予約制”であること。このようなシステムをなぜ導入したのか聞いてみたところ、1人1人のお客様を大切におもてなしする為だそうです。い、いや、大切にしすぎやろ(笑)普通にチョコ買わせてくれぇ〜〜
常に入り口の扉は閉ざされている理由はそれです。
ショコラの単価は1粒平均800円くらい。1粒をgで換算すると日本の常設店の中で1番高価なブランドかと思われます。
現在の当主は、創業者オーギュスト・イルサンジェーの4代目にあたるエドワール・イルサンジェー。33歳という若さで当時最年少でM.O.F.を取得した天才ショコラティエ。彼が創るショコラは先代が創り上げてきた伝統の味を守り抜き、同時に革新的なアイディアで圧倒するというもの。
ショコラの味に関する部分は全て彼1人で作られるそうです。生産量が物凄く少ないため、頻繁に商品が欠品していた銀座店時代が懐かしいです。
今回は、お店で購入した4粒のショコラをご紹介します。
Tous t’chefs/トゥシェフ
創業者であるオーギュスト・イルサンジェーのスペシャリテ。ゴールドなロゴがトレードマーク。
ピエモンテ産ヘーゼルナッツのジャンドゥーヤによる香り豊かなナッツ感。ややドライなショコラはなめらかなに溶けるのですが、ナッツの細かなペーストを舌で感じたりユニークな食感です。
Galets/ガレ
2代目エドワール・イルサンジェー(4代目と同名)のスペシャリテ。ジャンドゥーヤをメレンゲで包み込んだ斬新な作り。メレンゲを乾燥させるのに時間がかかり制作に5日間もかかるそうです。
メレンゲは驚くほど細かく繊細に溶けてゆきます。食感が美しすぎる。甘さ控えめかと思いきや、溶ければ溶ける程甘味が強くなります。ジャンドゥーヤもメレンゲと同じく軽い味わい。
クワトロ
ジュラ地方のフルーツを使用した4層構造(クワトロ:4重奏)のショコラ。春・夏・秋・冬の季節ごとに使用するフルーツが変わります。
今回は下からブラックベリーのガナッシュ、ブラックベリーのパート・ド・フリュイ、ブラックベリーのマジパン、ブラックベリーのゼリー。アルボワの工房近くに自生するブラックベリーを収穫したものを使用。カカオの中でブラックベリーの果汁がしっかりと凝縮されています。
※春:苺 夏:ライム 秋:ブラックベリー 冬:蜜柑
いちじくとぶどうのハーフ&ハーフ
赤ワインのガナッシュの上にイチジクのパートドフリュイを乗せたもの。トップもコーティングぜず、あえてパートドフリュイをむき出しにしたショコラ。通常、チョコレートの上にパート・ド・フリュイを乗せ、周りまでコーティングしてしまったらここまで赤い色が出ない。それは製法に秘密があります。
2層の間に1mmほどの厚さのホワイトチョコレートの白いキャンパスを挟み込んでいるのです。それが、赤い色がハッキリと現れる秘密です。
高級感たっぷりの赤ワインのガナッシュとパートドフリュイのイチジクの凝縮された味わいが重なります。パリッとしたコーティング、クニュっとした食感、なめらかなガナッシュによる3重奏。さらに、全体が溶けて馴染んでゆくとイチジクのプチプチした食感も楽しめます。
イルサンジェー東京ブティックへの来店は公式ページの予約フォームから受け付けています。
皆さん良きチョコレートライフを〜
ブランド名 | HIRSINGER(イルサンジェー) |
公式ページ | http://www.hirsinger.co.jp |