こんにちは!チョコレート探検家のチョコレートくん(@pyonkichi11011)です。
ベルギーのカカオ職人
「ブノワ・ニアン」
新作「カカオセレクション」は良質なカカオにこだわり、豆からチョコレートバーだけでなく、ボンボンショコラまで作られるブノワ・ニアンを余す所無く愉しめるアソートです。同一の産地のカカオ豆で作られたタブレットと、ボンボンショコラが5セット(5産地)入ってます。
一見すると通向けの商品なのですが、アロマホイールと、カカオの情報やチョコレートの製法に関する詳しい情報が書かれたパンフレットまで同封し、ビーントゥバー初心者でも入り込みやすい工夫がなされています。
チョコレートを口の中で溶かしたときに放たれるカカオのフレーバーは、600種類以上とも1000種類以上あるとも言われています。テイスティングに慣れていない方は、こちらのアロマホイールを使って身近な食べものに置き換えてみましょう。
テイスティング方法についても、ブノワ・ニアン氏が提唱するものがパンフレットで分かりやすく説明されていますので参考にしましょう。
ベネズエラ クヤグア村
クヤグアは、ヴェネズエラ北のカリブ海に位置する地域のカカオです。年間6〜8トン程しか採れない希少なクリオロ種。
食前から鼻抜けが良い素晴らしいアロマ。インパクトでは一瞬マッシュルームを思わせる香りが広がります。中盤で爽やかな青リンゴを思わせる香りが開き、ヨーグルトのようなクリーミーな味わいも感じられます。レーズンの風味や、カシューナッツの後味に通じる渋みのアフター。
ベネズエラ チュアオ
最高品質のカカオを輩出することで有名なチュアオ村は、クヤグアと同じくヴェネズエラ北に位置する辺境。
熟する前のチェリモヤのような風味や、虫かご中から漂うカブトムシを思わせる香りです。また、柿やレーズンのような甘い香りも感じられます。
2年前にテイスティングしたときとは、良い意味で風味のタイプが変わってました。さすが、チュアオと言うべき上質なカカオです。また他の4種もチュアオに引けととらない、もしくがそれ以上の品質です。
エクアドル リオ・ペリパ農園
エクアドル中西部に位置するロスリオス県ケベドから80km離れた場所にあるそうです。こちらもチュアオと同様に陸へのアクセスがなく、川を伝ってボートで渡っていくしか辿り着けない場所にあります。
熟れたバナナや、フィグのような香り。カルダモンやクローヴのようなスパイスを思わせるカカオが広がる独特な風味です。舌の中心に苦みと、白胡椒のようなスパイシーなアフターがあります。
マダガスカル アンボリカピキィ農園
アンボリカピキィ農園は、マダガスカル島の北西部に位置するサンビラーノ側の渓谷に位置します。良質なトリニタリオ種を輩出することが有名で、高品質なチョコレートを作られる様々なブランドがこちらの農園からカカオを仕入れています。
アンボリカピキィ農園のカカオを使用したチョコレートを過去にいくつかテイスティングしましたが、その中でもブノワ・ニアンの独自性が一線を画します。
バターキャラメルさが全体を包み込むのが特徴で、マダガスカル特有の甘酸っぱい果実感がマイルドな印象に仕上がってます。また、カヌレや再仕込み醤油を甘く煮詰めたような風味が印象的です。
キューバ バラコア
キューバのバラコアは、葉巻のフレーバーが特徴とのことです。個人的には葉巻というよりも複雑なフルーツが合わさったかのような風味を前面に感じました。プルーンやデーツに薄らと黒糖が乗ったような風味。
去年との圧倒的な違いは、ショコラのガナッシュの口どけの向上。2014年からボンボンショコラの全ラインナップまでも自家製クーベルチュールで製品化することに成功し、年々進化が見られます。
高品質なカカオを使用し、製法へのこだわりが強く、それがタブレットの風味の素晴らしさに繋がっています。ビーントゥバーとしてのレベルが高く、今後も注目したいブランドの1つです。皆さん良きチョコレートライフを〜
ブランド名 | ブノワ・ニアン |
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公式ページ | http://shop.benoitnihant.be |
商品名 | カカオセレクション |
価格 | 3564円(税込) |
内容量 | キャレ5枚、ボンボンショコラ5個 |
購入先 | サロンデュショコラ2017 |
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