ここ数年、東京でデザートのコースを提供するお店が増えてきました。レストランのように2時間くらいかけてゆっくり味わうスタイル。カウンターのお店が多く、作り手本人が1皿1皿丁寧に説明してくださるのはレストランにはない魅力です。
今回ご紹介する青山にあるデザート専門店「Haruka Murooka」もその1つ。旬のフルーツを使ったデザートのコースが楽しめるお店です。先日発表されたミシュランガイド東京2025で、セレクテッドレストランに選ばれました。おめでとうございます。
金木犀を漬けたお茶からコースが始まります。
まず1皿目は牛乳を使ったソルベとプリン。器はこのデザートをイメージしてガラス作家さんが作ってくれたもの。まずはそのままいただいて、次に塩をかけいただく、最後にオリーブオイルをかけてシンプルながら味の変化を楽しめます。繊細で綺麗な味わいでスーッと広がります。
和歌山県 蔵光さんのゆらせわみかん
飛騨高山 東さんのパプリカ。
熟成キタアカリの焼きたてフォカッチャ。岩間の栗入り。
スペシャリテ「水カカオ」
コース中盤で提供されたのはスペシャリテのデザート「水カカオ」です。デザート専門店は、看板商品があっても、スペシャリテメニューを打ち出す店が少ない。スペシャリテがあるお店は強いと思います。
エクアドルのアリバカカオを使ったソルベはとてもフルーティ。底のグラニテはコーヒー仕立て。カカオのチュイールを崩しながらいただきます。
しっかりカカオのフルーティなフレーバーを感じながらも後味がスッキリ。室岡さんのコースはフルーツを使ったものが多いので、カカオもフルーツなのだとメッセージも込められています。
存在感がありながらもコースの箸休め的役割もしてくれる。
リーガルレッドコミスのスフレ。
モンブランの本当の意味「白い山」です。
チュロス。揚げたてはおいしい。ハルカムロオカの出店イベントにも使えそう。
お茶菓子は、自家製ラムレーズンのバターサンドクッキー。焼き芋のタタン。
満足度が高いコースでした。
Haruka Murooka
完全予約制
住所:東京都港区南青山1丁目21−9 LUXE南青山 1F-B
営業時間:13:00~20:00
定休日:月、火