アヴランシュ・ゲネーのチョコケーキ『ビーントゥバーショコラ』

東京・春日にあるアヴランシュ・ゲネー（Avranches Guesnay）は、フランス菓子の伝統に根ざしつつ、上霜シェフの個性とこだわりが詰まったスイーツを楽しめるお店です。

今回はビーントゥバーショコラをご紹介します。

「ビーントゥバー」を名乗るチョコレートケーキ。つまり原材料に使われるチョコレートは市販のクーベルチュール（製菓用チョコレート）を使っていません。お店でカカオ豆のローストから自家製チョコレートを作り、それをケーキの原材料に使って仕上げています。パティスリーでここまで手間を惜しまずチョコレートに情熱を注ぐお店は稀です。

構成は

・サブレショコラ
・ビーントゥバーのチョコレートを使用したビスキュイ
・ビーントゥバーのクレームショコラ

味わいはビター感が際立ちつつも上品で深みがあります。カカオの風味がしっかりと感じられる一方で、決して重すぎず、バランスの取れた味わいが楽しめます。

特に注目すべきは、クレームショコラの滑らかな口溶け。口に入れた瞬間、とろけるような食感が広がり、カカオの香りと共に贅沢な余韻を残します。この滑らかさは、素材の選定と丁寧な製造過程の賜物と言えるでしょう。ビターな風味が好きな人にはたまらない仕上がりで、大人のデザートとして最適です。

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