成城石井の2026年バレンタイン推しチョコ6選|ペアリングで一段おいしくなる発表会レポ

成城石井の2026年バレンタインチョコレート

成城石井の2026年バレンタイン発表会に行ってきました。今季はチョコカテゴリーが最大約250品、しかも新作が約30品という情報量で、売場に立っただけでワクワクしながら迷う未来が見えます。

発表会で感じたのは、今季のおすすめチョコレートとともに「このチョコは、この一杯で完成する」というペアリング提案の気持ちよさでした。今回は“バイヤー推しのペアリング”を、実食の手触りごと紹介します。

素材を味わう:紅茶の香りが「ちゃんとチョコの中にいる」シリーズ

まず心を掴まれたのが、成城石井オリジナルの「素材を味わう」シリーズ。アップルティー(2025年12月3日発売)と、アールグレイティー(2026年1月発売予定)が推しとして紹介されていました。どちらも180gで税込1,350円。

名前負けしないのは、茶葉パウダーを使って紅茶の味わいを作っているところ。アップルティーはダージリンパウダー2%とアップル果汁パウダー3%、アールグレイはアールグレイパウダー3%という作り込みまで明示されています。

成城石井 素材を味わうアップルティーチョコレート × ハムステッド 有機ロイヤルカモミール

ひと口目はホワイトチョコのまろやかさが広がって、「甘いな」と思った次の瞬間に、アップルの酸がスッと入ってきます。甘さの上に酸が乗るというより、舌の上を軽くしてくれる酸。そこへ紅茶の渋みが薄く輪郭を引いて、後味がだらけません。

ここに合わせるのが、ハムステッドの有機ロイヤルカモミール。面白いのは、カモミールの“花っぽさ”が前に出すぎず、アップルの明るさをふわっと受け止めるところ。チョコの酸が尖らず、香りだけが残っていきます。

その瞬間、「このペアリングは“気分が落ち着く”を狙ってるな」と思いました。甘いのに、口が疲れない。家でやるなら、カモミールは濃くしすぎず、チョコの香りを主役にして“余韻を整える役”に回すと、会場の感じに近づきます。

成城石井 素材を味わうアールグレイティーチョコレート × ホットミルク(成城石井牛乳)

アールグレイは、香りの立ち上がりがとにかく速いタイプ。ホワイトチョコの丸い甘さの中から、ベルガモットの華やかさがスッと抜けて、鼻に残り方がきれいです。

そして提案が「ホットミルク」。これが意外に効きます。温かいミルクにすると、香りが“上にのぼる”感じが増えて、チョコの甘さが軽く感じられる。

会場では「紅茶に紅茶を合わせないんだ」という小さな驚きがありました。アールグレイは香りが主役だから、同系統で重ねるより、ミルクで受け止めて伸ばす。

ピュア(ラトビア):甘いトリュフを“紅茶で締める”と止まらなくなる

次はラトビアの「ピュア」。ベルジャンクッキークリームは148gで税込1,178円、マジパンクリームは32g(4粒)で税込431円、いずれも2025年の12月31日発売されています。

ピュア ミルクチョコレートトリュフ ベルジャンクッキークリーム × 成城石井 アッサムTB

これは、甘党に全力で振り切った気持ちよさがあります。ミルクチョコが厚く、中心のクリームから“カラメルビスケットを思わせる香ばしい甘さ”を押してくる。

単体だとしっかりした甘みでありながら、アッサムTBを合わせると、状況が変わります。コクと渋みが、トリュフの甘さを「切って」くれる。

会場で飲みながら思ったのは、これは“口内の交通整理”を狙ったペアリングだな、ということ。甘さの渋滞を、紅茶がすっと流してくれる。結果、もう一粒が気持ちよく入ってくるんです。

ピュア チョコレートトリュフ マジパンクリーム × 成城石井 アッサムTB

マジパンの香りが口の中を支配します。アーモンドの甘い香りが先に立って、噛んだときにナッツの気配がふわっと広がる。ここで私が感じたのは、「このチョコ、味わいながら“香りをほどく”感じだな」ということでした。

だから相棒のアッサムは、主張しすぎない方が良い。濃く淹れて締めるのもアリですが、少し落ち着いた濃さで合わせると、マジパンの香りが長く残って、余韻の消え方がきれいになります。会場の紅茶はそれを計算されて淹れてくれている気がしました。派手さより、満足の長さで勝負する組み合わせでした。

マテス:ラズベリーの酸味が「チョコの口どけ」を軽くする

「マテス ファンタジートリュフ ラズベリーマカロン」は、トリュフの中にラズベリーの風味の砕いたマカロン生地を練り込んでます。その他のラインナップには、プレーン、オレンジピール、ピスタチオがあります。

マテス ファンタジートリュフ ラズベリーフレーバーマカロン × 成城石井 モカドリップコーヒー

袋を開けた瞬間に、ラズベリーの甘酸っぱい香りが先に出ます。食べると口どけは早く、舌の上でほどけるのに、香りだけが置いていかれない。そこへカリカリのマカロン生地の食感、甘さの質感が少し変わります。

合わせるモカドリップコーヒーは、爽やかな酸味とまろやかな甘みが特長の浅煎りタイプ。これがラズベリーと同じ方向を向きつつ、酸味の角度が違うので、香りが単調になりません。

会場で思ったのは、「これは“甘いチョコにコーヒー”じゃなくて、“酸味のチョコに酸味のコーヒー”なんだ」ということ。飲んだあとに口がさらっとして、もう一粒が軽い。チョコの重さを、酸味で持ち上げるペアリングでした。

パティスイス:ナッツの密度が高いから、デカフェでも負けない

最後はトルコの「パティスイス」。ロシェは“岩”のようにゴツゴツした形で、ナッツをまるごとチョコで固めたタイプ。今季は「ダークチョコレート ピスタチオ ロシェ」も含め、推しとして紹介されていました。

パティスイス ダークチョコレート ピスタチオ ロシェ × 成城石井 カフェインレスドリップコーヒー

これは“溶かす”より“割って噛む”が似合います。歯がピスタチオに当たった瞬間、香ばしさが一気に立って、そこへダークチョコの香りが追いかけてくる。食感が情報量の多いチョコで、満足が早いタイプです。チョコレートとピスタチオの配合が1:1というのもこだわりのポイント。

合わせるのはカフェインレスのドリップコーヒー。深煎りの苦味とコクがあるので、ナッツの油分と噛み合って、甘さだけが残りません。

会場で飲みながら、「夜にこれを出されたら強いな」と思いました。満足感はあるのに、食べ終わりがすっきりしているのが良かったです。

最後に、チョコのちょこっと面白い楽しみ方

最後に成城石井では、チョコレートとお菓子のペアリングを提案してくださいました。あつあつの紅茶のカップの上に皿を置き、そこにカカオ72%のクーベルチュールを置き、熱で溶かします。少ないチョコレートを溶かすときは電子レンジが定番ですが、この溶かし方は新しい。

クッキー、せんべい、ごぼうスティックの中でもせんべいとチョコのペアリングに驚きがありました。

成城石井のバレンタインは、チョコの種類の多さだけじゃなく「どう食べると一段おいしいか」まで用意されているのが、発表会で一番伝わったところでした。