「レ・カボス・エレ」レユニオン島のBean to Barチョコレートブランド

フランス大使館で開催されたFood Experience 2025 「フランス美食の余韻」に参加しました。フランスの高級食材が一堂に会する商談展示会で、美食の最前線を体感できる贅沢なイベントです。

その中でひときわ目を引いたのが、唯一出店していた2020創業のチョコレートブランド LES CABOSSES AILEES(レ・カボス・エレ)。

創業者のリシャール・ローレ氏は、レユニオン島で栽培されるカカオ豆や、現地で採れる厳選された食材を活かして、個性豊かなチョコレートバーを生み出すことを使命に2020年に工房を立ち上げました。島の風土と情熱が詰まったチョコレートは、まさにテロワールの結晶です。

フランスでビーントゥバーチョコレートは珍しい存在ですが、太平洋に浮かぶレユニオン島発のブランドと聞けば、好奇心を掻き立てられずにはいられません。

最初に試したのは、レユニオン島産のカカオを使用したカカオ72%のチョコレートバー。シンプルながら、その実力に驚かされました。レユニオン島では希少なクリオロ種のカカオが栽培されており、このタブレットはカカオ72%とは思えないほど明るい色合いが特徴的でした。カカオバターの追油をしていないため、力強いフレーバーが口いっぱいに広がります。それでいて、クリオロ種らしいまろやかさと繊細な甘みが調和し、驚くほど完成度の高い一枚に仕上がっています。

私が特に心を奪われたのは、コーヒーを使用したチョコレートバーです。レユニオン島といえば、世界的にも名高い「ブルボンポワントゥ」というコーヒー豆が有名ですが、なんとこのブランドは、その希少で高品質なコーヒーを惜しげもなく使用しています。日本ではUCCが数量限定で販売するブルボンポワントゥは、価格もさることながらその希少性ゆえに手に入れるのも一苦労。

そんなプレミアムなコーヒーをチョコレートに融合させるなんて、なんとも大胆で贅沢な発想です!カカオの深みとコーヒーのほろ苦さが織りなす味わいの中に、ライチやベリーのような明るく華やかなニュアンスが感じられます。

久しぶりにビーントゥバーチョコレートで心が躍るブランドに出会いました。