
CHOCOLATERIE CAMEL( ショコラトリー キャメル)は、鎌倉にお店を構えるチョコレート専門店。あの有名なカルディコーヒーファームが立ち上げたブランドです。KALDIのようなの大手が業界に参入したことで、今後一層チョコレート×コーヒーのペアリングが注目されそうです。
ウリはサモア産のカカオを使ったチョコレート

ショコラトリー キャメルはカカオ豆の仕入れからチョコレートバーを製造するビーントゥバー専門店。板チョコレートだけでなく、ボンボンショコラや焼き菓子も製造します。
親会社のKALDIの仕入れルートを活かし、珍しいものだとサモア産のカカオを使ったチョコレートがあります。サモアも確かにカカオが取れる地域ですが、他社ブランドでこの産地の豆を使っているところを見かけません。
プレミアムなカカオを使ったチョコレートも手がける

1枚お気に入りのチョコレートをご紹介します。
『ベネズエラ チョロニ71% ダークチョコレート』
ベネズエラは、様々な希少品種が現存していて高品質なカカオが採れる産地。中でも有名なのは世界最高のカカオとも言われる「チュアオ」でしょうか。今回の「チョロニ」という地域は「チュアオ」から西側の近い地域に位置してます。つまりカカオの品質が期待できるわけです。
ロット番号が記載

ビーントゥバーの製造ではカカオ豆をロースト後、殻を剥ぐ作業があります。通常はウィノワーという機械を使って殻を剥ぐのですが、このチョロニに関しては手作業で殻を剥いだそうです。機械では取り除けないカカオ豆に含まれる胚芽を全て取り除くため。胚芽は雑味成分となるので、入っているものと入ってないものを比較した場合、味覚レベルの優劣が明白です。
手で剥ぐデメリットとして作業効率がグンと落ちます。今回は71枚しかチョコレートを生産できなかったそうです。それだけ作り手にとってこのチョロニが手間をかけたくなるほど特別なカカオということ。
CAMELのチョコレート型

波打った型のデザインに独自性がありますね。場所によって厚さが異なります。チョコレートは厚みによっても味の広がりが変わってくるので、その変化を狙ったが故のデザインなのでしょう。
ベネズエラ チョロニをテイスティング

序盤のインパクトはとてもクリーミー。溶け出すと熟したゴールデンベリーに通ずる酸が開きます。酸味は舌全体に広がるのではなく、クリーミーさと共存しながら舌の中心にピンポイントに。その他にシロップで煮詰めたプルーンや、チャリモヤのフレーバーも感じます。
しっとりなめらかなくちどけ。製造過程でカカオをすり潰すコンチング作業を70時間以上かけてきめ細かく仕上げたとのこと。サモアなどの通常のラインナップよりも1日も長い。

とても優れたチョコレートでした。
ショコラトリーキャメル:https://chocolateriecamel.com/