
こんにちは!チョコレート探検家のチョコレートくん(@pyonkichi11011)です。
「AKESSON’S/アケッソンズ」は世界中はのトップシェフ、ショコラティエに上質なカカオ豆を提供しています。2009年より自社のチョコレートブランドを立ち上げ、所有するマダガスカル島、ブラジル、バリ島のカカオ豆でビーントゥバーでチョコレートを製造されます。
カカオのフレーバーを生かしたシンプルなダークチョコレートやミルクチョコレート。そして、胡椒やスパイス、塩などを加えた料理のようなユニークなチョコレートなど様々なラインナップ。インターナショナルチョコレートアワードや、アカデミーオブチョコレートアワーズなど権威ある品評会で数多くの賞を獲得したプロからも評価が高いブランドです。
目次
マダガスカル アンボリカピキィプランテーション 75%クリオロ
まず1枚目は、マダガスカル産のクリオロ種を使用したタブレット。
アケッソンズの農園、マダガスカルの北西・サンビラーノ地域に位置する“アンボリカピキィプランテーション”ではトリニタリオ種カカオが年間300トン収穫されます。しかし、こちらのタブレットに使用されるクリオロ種カカオは、僅か2トンしか生産されない希希少な豆!
カカオ分75%とは思えない明るみが苦みの少なさを主張してきます。
口に含んだ第一印象がクリームに包まれたかのような優しさであり、苦みがもの凄くマイルド。そして中盤以降から伸びる凝縮された酸味もクリームの印象に溶け込むと優しさがたっぷり。溶けて馴染んでくると卓越した上質感を実感できることでしょう。
ベリーのような甘酸っぱい香りに、シトラスのような爽やかな香り。ラストの方ではほんのりスパイシーなアフター。風味のレベルの高さだけではなく、舌触りも綺麗で満足です。
マダガスカル アンボリカピキィプランテーション 100% クリオロ

こちらは先ほどと同品種のカカオ豆ですが、砂糖不使用のタブレット。
これは素晴らしい!カカオ分100%のチョコレートで美味しくいただけるのは非常に稀です。
まずインパクトで現れたのは力強くもマイルドな酸味!重たくもマイルドさを兼ね備えた苦みに、ベリーを思わせる香り、アフターではナッツの香りも感じられます。
余韻では酸味がほとんど消え、クリームに包まれたようなカカオの苦みが残ります。
本来ならカカオ分100%の重厚なはずの苦みが、ミルキーな味わいに包みこまれて食べやすいものとして存在している。ここまで甘さがあるカカオ分100%には初めてお目にかかりました。
この衝撃はドモーリのイル100%クリオロ(ドモーリの場合、原材料はカカオ豆のみ)以来でしょうか。今までカカオ分100%チョコレートには美味しさも求めず、カカオの面白さに重点を置きテイスティングしてきました。カカオの面白さだけをではなく、美味しさがここまで加わったカカオ分100%タブレットは大変貴重です。
マダガスカル75% トリニタリオ&ヴォティペリフェリペッパー

マダガスカル・サンビラーノ地域にあるアンボリカピキィプランテーションで採れたカカオで作られたチョコレート!さらにヴォティペリフェリペッパーと呼ばれる胡椒がタブレット練り込まれています。
第一印象は「料理」です!これはチョコではありませんね!もちろん素晴らしいという意味です。
インパクトで速攻ワイルドペッパーのパンチの効いた味わいが押し寄せる。超スパイシーです!アフターで体がポカポカ火照ります。
胡椒のおかげでチョコレートの甘みが強調されます。マダガスカルの強い酸味とペッパーのスパイシーな組み合わせが絶妙でクセになる。素材を1+1で組み合わせたとき“=2以上”となる相乗効果!口どけも上品で細部にまでこだわりが感じられます。今までにないチョコレートで新しい体験ができます。
マダガスカル75% トリニタリオ&ピンクペッパー

こちらもマダガスカル産カカオのチョコレートに胡椒を使った料理チョコレートです。
今回は、ピンクペッパーを加えてます。

苦みが少なく凝縮された酸味がたっぷりのダークチョコレート。シルクのように上品に溶けに、弾けるピンクペッパー。きめ細かい胡椒の刺激とフラワリーな香りで口いっぱいに満たされます。
マダガスカル ベジョーホ プランテーション 43%ホワイト
マダガスカル産ホワイトチョコレートです。
注目したいポイントが2点あります。
1点目:カカオ分43%でホワイトチョコレートなのに高い含有量です。一般的なホワイトチョコレートでは、せいぜい30%程度。
2点目:農園指定のカカオバターを使用。
3点目:フレッシュな脱臭処理を行っていないカカオバターを使用。つまり、ホワイトでありながら、カカオのフレーバーは香る今までにないチョコレート。
デオドライズ(脱臭・脱色)しないことにより、タブレットの見た目が濃い黄ばんだ色となります。

独特な臭いがあるのでちょっと食べる人を選ぶチョコレート。
ゆっくりと溶かすと甘みが広がり、ミルクの奥底にほんのりとチョコレートの味わいや、フルーティーな香りが開きます。
ホワイトチョコらしく甘みはしっかりとしてますが、甘ったるさが後に残らないのはカカオ分(カカオバター含有量)が高いからでしょうか。
まさか、ホワイトチョコレートでカカオのフレーバーを感じるものと出会えるとは。可能性を感じたチョコレートです。
バリスクラマファーム 45% ミルク フルールドセル&ココナッツフラワーシュガー

バリ島西部に位置するスクラマ農園のトリニタリオ種カカオのみを使用!また、フルール ド セルをたっぷりタブレットに混ぜ込んだ塩チョコです。
いつも見慣れているハイカカオダークチョコレートがミルク色になると違和感がある。表面がピカピカで美しいミルクチョコレート。
カカオ分は45%!砂糖はココナッツの花蜜を煮詰めて作るバリ産のココナッツフラワーシュガーを使用。
口へ含むと、まずフルールドセルの塩のパンチが想像通り力強いことが印象に残る。噛むと大粒な欠片がジャリっと弾けます。過去にご紹介したペッパータイプのタブレットも香辛料がパワフルでそこはラインナップに共通したものがあります。
ミルキーでキャラメルのような味わい。ミルクはコクがしっかりと楽しめ、カカオの苦みもタブレットの中で生きている。そのまま長い余韻に包まれ、無意識のうちに美味しいという気持ちと、面白いという気持ちが同時に沸き上がってきました。
ミルクチョコレートってどこのブランドも大抵は美味しいと思います。しかし、突出したものがあまり存在しなくて、心に残るものが少ない。その中でアケッソンズのこちらの塩ミルクチョコは、数少ない僕の”お気に入りミルクチョコレートデーターベース”へ保存されました。
ブラジル75% ファゼンダレフェルメフォラステロ&コーヒーニブ
こちらもカカオと素材とのマリアージュがテーマ。ブラジル産ブルボンコーヒーのニブを混ぜこんでいます。
エスプレッソのような濃さ。
細かく砕かれたコーヒービーンズがシャリシャリ弾ける度に、ビターチョコレートの苦みとリンクします。
溶かしていくとトロピカルフルーツのような香りや、ウッディー、タバコの香り。印象的な強い苦みに対して、酸味もストレートに現れます。コーヒーとカカオの苦みの共演です。
まとめ
どれもが素晴らしいカカオのフレーバーです。それを生かしたスパイス使いも素晴らしく特にヴォティペリフェリペッパーのガッツリスパイシーが衝撃的でした。ご飯に乗っけてもいけるんじゃないかと思うくらい。
自社農園のカカオで作られるこだわりのチョコレートを是非お試し下さい。
ブランド名 | アケッソンズ |
公式ページ | http://www.akessons-organic.com |
販売先 | トモエサヴール |
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