グリコポッキーがリニューアル!旧ポッキーと味わいを比較してみた

江崎グリコの定番お菓子「ポッキーチョコレート」と「ポッキー極細」がリニューアルし、9月2日に発売されます。このリニューアルの秘密を探っていきましょう。

パッケージの変化:シンプルさが語る上質な進化

旧パッケージ(左)と新パッケージ(右)です。違いは分かりますか?

馴染み深い赤い箱は健在ですが、ポッキーの並び方や色が微妙に違いがありますね。

価格は税別203円から220円に上がります。内容量は1袋あたり30g→29gと1g減少。カカオが高騰しているので値上がりは仕方がないことです。その分、使用される原材料がアップデートされました。

実食スタート:ポッキーチョコレートの新たなるハーモニー

さっそく、旧版の「ポッキーチョコレート」からいただきます。サクッとしたプレッツェルの軽やかな食感。そしてチョコレートの甘さがいつまでも口の中でおいしく残ります。

続いて、リニューアルした新版「ポッキーチョコレート」。まず驚くのはプレッツェルのサクサクとした食感の向上です。粗挽き小麦と全粒粉をブレンドしたというこの部分は、以前のものより香ばしさが際立ち、軽やかな歯ざわりが心地よい。さらに発酵バターを加えることでチョコレートの甘さを引き立てる絶妙なベースとなっています。

ポッキーに使われるチョコレートを試食してみた

そして、主役のチョコレート部分。前回のものよりも甘さが控えめですっきりしたビター感。カカオの精製プロセスで「追いマス製法」を取り入れた賜物でしょう。通常の製法では失われやすいカカオの微妙なアロマを残す工夫がされています。

旧版は、全体的にミルキーな甘みが前面に出ていてずっと慣れ親しんだ甘い余韻に包まれます。新版はカカオの個性がよりクリアに。ショートニングや着色料を排除したシンプル設計が功を奏し、後味がすっきりしています。ただ決して新版のポッキーが旧版よりも優れているというわけではなく人によって好みは分かれるものだと思います。

ポッキー極細の魅力:繊細さが織りなす上品な体験

次に、「ポッキー極細」へ移りましょう。この細身のフォルムは、従来通りスリムでエレガントですが、リニューアルでさらに洗練された印象です。プレッツェルは全粒粉の影響で、ほのかなナッティーさが加わり、極細ならではの軽快な噛みごたえが楽しい。チョコレートのコーティングは薄めながらも、風味の濃密さが際立ちます。

極細の構造ゆえにチョコとプレッツェルの比率が絶妙。繊細なサクサク感が際立つプレッツェルに濃厚なチョコレートが絡み合います。

リニューアルが示す未来のトレンド

グリコはポッキーのチョコレートを選定するためにペルーをはじめとした農園に直接味を運びました。カカオ市場の変動の中で、品質の高い豆を厳選し、農園レベルで確認するというアプローチは、持続可能なチョコレート作りの象徴。カカオの風味を最大化するための製法改良は、業界全体のスタンダードを押し上げる可能性を秘めています。また、全粒粉の使用は、栄養面での配慮も感じさせ、現代の健康志向にマッチ。チョコレートは甘さだけでなく、素材のストーリーを味わう時代へ移行していることを、このポッキーが体現しているのです。

もちろん、完璧を求めるなら、カカオ含有率のさらなる向上や、ビーントゥーバー的なトレーサビリティの強化が次なるステップかもしれませんが、現時点でこの価格帯の菓子として、ここまでのクオリティは称賛に値します。ポッキーが60年目を迎える今、リニューアルは単なる刷新ではなく、伝統と革新の融合と言えるでしょう。